血液凝固とは
傷により血管が破壊されて血液が外にでると、血液流出を防ぐためのシステム(血液凝固)が働く。
血液凝固の仕組み
段階1:酸素が血液に触れる
血管が破れて血液が酸素に触れることがシグナルとなり、血液中のカルシウムイオンや、血小板から放出される凝固因子、組織液中から放出されるトロンボプラスチンによってプロトロンビンがトロンビンに変化する(下画像)。
段階2:繊維状の物質フィブリン形成
トロンビンはフィブリノーゲンを繊維状のフィブリンに変化させる。下画像では、フィブノーゲン(最上段)がフィブリンとなり多数結合して繊維となっている。
段階3:血餅の形成
フィブリンは血液中の白血球や赤血球を絡めて血餅を形成し、傷口を塞ぐ。
血清
この血球やフィブリンなどの物質を全て除いた血漿中の液体成分を血清という。
血清には抗体などは含まれている。馬などの動物に無毒化、弱毒化した毒素を注射し抗体を作らせ、取り出した血清(抗血清)をヒトに注射してマムシやハブなどの毒を無毒化する治療法もある。このような治療法を血清療法と呼ぶ。ちなみに、北里柴三郎は破傷風の血清療法を確立させた人物である。
血液凝固防止
血液凝固を防止する方法として、クエン酸ナトリウムを加えてカルシウムイオンを除去する方法がある。クエン酸イオンがカルシウムイオンにキレート結合(挟み込むようにカルシウムイオンを囲む結合)する。
また、肝臓で生成されるヘパリン(下画像)はアンチトロンビンと呼ばれる物質の構造を変化させ、アンチトロンビンがトロンビンに結合しやすくする。アンチトロンビンはトロンビンの作用を妨害する。
もしくはヒルの唾液に含まれるヒルジン(下画像)を加えてトロンビンの働きを阻害する方法がある。
また、低温処理することによって、酵素であるトロンビン(下画像)の働きを阻害して、血液凝固を防止する方法もある。
トロンポプラスチン→トロンボプラスチンではないでしょうか?
>あさん
ご指摘ありがとうございました!誤字でした;w;
血液凝固の仕組み 2 の文にある、「繊維上」は「繊維状」でしょうか?
>やり直し学習中さん
ご指摘ありがとうございました!その通り誤字です;w;
先日もご指摘いただいてありがとうございます。また見つかりましたら(たくさんあります;;)、ぜひ教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
最高!いつも役に立ってます!ありがとうございます!こんなに分かりやすいサイトはありません!
>myamyaさん
ありがとうございます;w;恐悦至極です!