ちょっとディープな生物の世界

個体群内の相互作用

個体群内の相互作用には、種内競争、縄張り、順位制&リーダー制、群れの形成、社会性などの種類がある。

種内競争

同種内で食べ物や住処を奪い合う競争である。

縄張り

個体群の中で、自分の勢力が及ぶ範囲を縄張りと呼ぶ。縄張りが大きすぎると、維持する労力が必要とされる。一方、小さすぎると利益を得られない。利益-労力の最も大きな値となるのが、適切な縄張りの大きさである。

順位制とリーダー制

個体間に優劣ができることを順位制と呼ぶ。また、順位の高いものが個体集団をリードする場合をリーダー制という。

群れ

個体同士が集まって集合することを群れという。餌を効率的に見つける、外敵から身を守る、繁殖し易いようにするなどの利益がある。群れが小さすぎると個体同士が争ってしまい、群れが大きすぎると群れの利益を得られない。周囲を警戒する時間-個体同士が争う時間の値が最も小さいのが、適当な群れの大きさである。

社会性

個体間で分業を果たすものを社会性と呼ぶ。前に紹介した群れにリーダーがいる象などの動物は社会性を持っていると言える。哺乳類のような高度な生物でなくとも、ある昆虫類では集団生活と分業が見られる。このような昆虫を社会性昆虫と呼ぶ。アリなどのように生殖能力が1個体のみの社会を真社会性と呼ぶ。アリの他に、ハダカデバネズミも真社会性である。

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