胚
受精卵からある程度の成体(幼生)になるまでの過程を胚と呼ぶ。ウニ、両生類、哺乳類では胚の内部に空洞(胞胚腔)ができ、胞胚となる。その後、細胞が胞胚腔内に陥入し、原腸を形成する原腸胚となる。その後、細胞は胚葉と呼ばれる大まかなグループへと分化する。
外胚葉
表皮や神経管を形成する。
中胚葉
骨格や、腎臓、筋肉、心臓、血管などを形成する。
内胚葉
内蔵などを形成する。
ウニの発生
ウニの発生は次の過程で進む。
- 受精卵~8細胞期までは等割である。8細胞期からは不等割が行われる。
- 胚はさらに細胞分裂を重ね、桑実胚となる。
- 胞胚期には受精膜から飛び出し孵化する。中は空洞で、胞胚腔と呼ばれる。
- 原腸胚初期には植物極側から細胞の陥入が始まる。
- 原腸胚後期には原腸が形成され、貫入した入り口は原口とよばれる。原腸を形成する細胞は内胚葉となる。胞胚内には細胞が浮遊し、中胚葉となる。一部は骨片に分化している。胞胚の表面の細胞を外胚葉と呼ぶ。
- プリズム形幼生になると、原腸が反対側に達し、口が形成され。原腸は消化管となる。
- プルテウス幼生になると形が変形してくる。