補助因子
酵素の活性に必要なタンパク質以外の物質を補助因子と呼ぶ。補助因子は3つのグループがあり、補酵素、補欠分子属、金属に分けることができる。補酵素はタンパク質ではないので注意。
アポ酵素とホロ酵素
アポ酵素とは活性化するために補助因子を必要とする酵素のことである。アポ酵素が補助因子と結合し、活性能力を持ったものをホロ酵素と呼ぶ。ホロ酵素はさらに基質と結合して酵素基質複合体を形成する。
補酵素
アポ酵素との結合が弱く、透析によって解離することができるものを補酵素と呼ぶ。NAD、NADP、CoAなどがある。
補欠分子属
補助因子がアポ酵素と強く結合(共有結合)している場合は補欠分子属と呼ばれる。アポ酵素との結合が強く透析では解離しない。FAD(下画像)などがある。
金属
多くの金属イオンも補助因子として働く。Fe2+、Cu2+などがある。下画像は脱炭酸酵素に組み込まれた亜鉛イオン(中央銀色球)。