ちょっとディープな生物の世界

補助因子-金属-

Fe2+、Fe3+

カタラーゼの補助因子として用いられる。過酸化水素の分解の際に働く。下は様々な種類のカタラーゼであるが、内部にヘム(鉄イオンを含む)が組み込まれている。

カタラーゼ

Cu2+

シトクロムオキシダーゼの補助因子として用いられる。電子の運搬の際に働く。シトクロムオキシダーゼはいくつかのユニットの複合体であるが、その一部でに銅イオンが組み込まれている(下画像)

シトクロムオキシダーゼ

Zn2+

脱水素酵素の補助因子として用いられる。水素の転移の際に働く。下画像の赤丸はアルコール脱水素酵素内の亜鉛イオン。

脱水素酵素

Ni2+ 

ウレアーゼの補助因子として用いられる。ウレアーゼの12個の活性部位に2つずつニッケルイオンが組み込まれている。尿素の加水分解の際に働く。 

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