ちょっとディープな生物の世界

ヘビ?ミミズ?いいえイモリです。無足目のアシナシイモリがかわいい!

大人になっても足がない両生類「アシナシイモリ」

アシナシイモリ(Gymnophiona)は両性類の足が退化した生物の総称です。ヘビ(爬虫類)やミミズ(環形動物)に体の形は似ていますが、生物種としては大きく異なります。

photo by wikipedia

アシナシイモリが属する両生類無足目は地中生活に高度に適応しています(一部の種は水生です)。そんな極めて特殊な進化が進んでいるにもかかわらず、現生両生類の中で最も原始的な形質を残しているそうです。

また、アシナシイモリの子育ては少し特殊で、自分の皮膚を子どもに食べさせます。子どもは母親の皮を引きちぎって食べますが、母親は3日もあれば皮膚を再生します。

photo by idfg.idaho

アシナシイモリは熱帯域に広く分布しています。海を渡れないにもかかわらず、東南アジア、インド、中南米、マダガスカルを除く熱帯アフリカに生息しており、パンゲア大陸を形成していた三畳紀以前に起源を持つことを窺わせる分布域となっています。

ミミズにしか見えませんねぇ。

ブルーな体色のアシナシイモリ。

うーん、これはミミズ!

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