アーマード・グラウンド・クリケットとは?
アーマード・グラウンド・クリケットは正式名がAcanthoplus discoidalisのバッタです。他にも様々な一般名がつけられていますが、特に決まった和名はありません。このコオロギはアンゴラ、ナミビア、ボツワナ、ジンバブエ、南アフリカの一部に生息しています。
コオロギの仲間?
一般名に「クリケット」(英語でコオロギ)とつくのでコオロギの仲間と勘違いされやすいのですが、キリギリス(Tettigoniidae)の仲間です。コオロギとは密接な関係はありません。
特徴
バッタの中でも飛べない種で、体長約5 cmまで成長します。装甲のような外骨格には鋭い棘を持っています。強い顎を持っており噛む力が強いです。また、敵に対しては外骨格の毛穴から血リンパを噴出します。血リンパとは開放血管系の生物の体液のことです。
食事が不足している場合には共食いをするため、個体数は秋にピークを迎えます。
アフリカでは害虫
南部アフリカのトウモロコシとキビの害虫として有名です。最悪の年には、最大40%の作物損失を引き起こします。しかし、アーマード・グラウンド・クリケットは飛べないので、畑のの周りに50 cmの深さの溝を掘ることで簡単に制御できます。
最近では高タンパク質のニワトリの餌として注目されています。