モンゼンイスアブラムシとは?
モンゼンイスアブラムシは日本に生息する体長0.5mmほどの小さな虫です。植物に虫こぶを形成させる虫は何種類か存在しますが、モンゼンイスアブラムシの虫こぶは10cmにも達し、最大級の虫こぶを形成します。
モンゼンイスアブラムシはイスノキという木の内部に入り、植物を虫こぶに変形させる化合物を出します。できたばかりの虫こぶは柔らかく、敵に襲われて破損することもあります。しかし、虫こぶ内にいるモンゼンイスアブラムシの一部の「兵隊アブラムシ」が自分たちの体液で穴を覆って塞いでしまいます。兵隊アブラムシにとっては危険な「自己犠牲的な虫こぶ修復」です。
モンゼンイスアブラムシは虫こぶから木の樹液を吸って育ち、大人になったモンゼンイスアブラムシは飛び立っていきます。