ちょっとディープな生物の世界

クリスマスツリーにしか見えない突起を背負ってサンゴに住んでいるヤツ「イバラカンザシ」

イバラカンザシとは?

イバラカンザシ(Spirobranchus giganteus)は多毛類(ゴカイ類)に分類される生き物です。その風貌から英語では「クリスマスツリー・ワーム」と呼ばれています。

photo by wikipedia.org

イバラカンザシの最大の特徴である頭部に生えている2本のクリスマスツリーのようなものは鰓として発達した鰓冠(さいかん)です。この鰓冠を使って水中のプランクトンを捉えたり、呼吸をしたりします。

イバラカンザシはケヤリムシやゴカイの仲間で、棲管という石灰質でできた管を作ってそこに住みます。イバラカンザシの棲管はサンゴの中に埋め込まれており、まるで2本のクリスマスツリーがサンゴから生えているように見えます。

構造としてはケヤリムシ(下画像)とほぼ同じ。石灰質の棲管(筒)があって、その中に本体が入っていて鰓冠を出している感じ。
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管からにゅる~と出てくるよ。

海中でユラユラするクリスマスツリー。

集まるとカラフルできれい。
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