イバラカンザシとは?
イバラカンザシ(Spirobranchus giganteus)は多毛類(ゴカイ類)に分類される生き物です。その風貌から英語では「クリスマスツリー・ワーム」と呼ばれています。
![](https://manabu-biology.com/wp-content/uploads/2021/05/1024px-Spirobranchus_giganteus_Red_and_white_christmas_tree_worm-1.jpg)
イバラカンザシの最大の特徴である頭部に生えている2本のクリスマスツリーのようなものは鰓として発達した鰓冠(さいかん)です。この鰓冠を使って水中のプランクトンを捉えたり、呼吸をしたりします。
イバラカンザシはケヤリムシやゴカイの仲間で、棲管という石灰質でできた管を作ってそこに住みます。イバラカンザシの棲管はサンゴの中に埋め込まれており、まるで2本のクリスマスツリーがサンゴから生えているように見えます。
構造としてはケヤリムシ(下画像)とほぼ同じ。石灰質の棲管(筒)があって、その中に本体が入っていて鰓冠を出している感じ。
![](https://manabu-biology.com/wp-content/uploads/2021/05/1024px-Spirographe1.jpg)
管からにゅる~と出てくるよ。
海中でユラユラするクリスマスツリー。
集まるとカラフルできれい。
![](https://manabu-biology.com/wp-content/uploads/2021/05/1024px-Spirobranchus_giganteus_assorted_Christmas_tree_worms.jpg)