細胞内には膜で明確に仕切られて分離している構造物の他に、膜はないものの周囲とは物質の構成が異なっている場所が存在します(ストレス顆粒やPボディなどのRNAの塊)。これらの部分はRNA結合タンパク質によって維持されていると考えられています。
下の図の青丸の部分がストレス顆粒と呼ばれる部分。熱などのストレスを受けた時に形成されるよ。ストレス負荷によって翻訳が停止されたmRNAが貯蔵されているよ。
RNA結合タンパク質とは1~数種類のアミノ酸が頻出する特殊な配列を持つタンパク質です。このタンパク質同士はお互いに電気的に引きつけ合い、RNAなどを包み込みます。これによって膜などがなくてもストレス顆粒やPボディなどのRNAの塊が細胞内に局在することができると考えられています。
RNA結合タンパク質によって膜がなくても構造体を維持できるんだね!