希ガスとは?
18属の元素は希ガスと呼ばれます。空気中に僅かに存在し、液体空気の分留によって得ることができます。
ヘリウムは北米の天然ガスから分離されます。ネオンは空気を分留し窒素分留、アルゴンは酸素分留から再分留されて得られます。希ガスの大気中の存在比は、He:5.2×10-4%、Ne:1.8×10-3%などですが、Arは0.93%と非常に大きいです。
なぜアルゴンの割合が大きいの?
地殻中にはカリウムの放射性同位体40Kが存在しています。40Kの11%は、原子核が電子を1つ取り込み、電子と陽子が結合して中性子に変化して、原子番号が1つ小さい40Arに壊変します。そのため、Arの割合が高くなるのです。
希ガスは単原子分子として存在する
希ガスの電池配置は安定しているため、他の原子と結合する必要がありません。そのため、原子1つだけで存在しています。この状態を単原子分子と呼びます。
なぜ希ガスの価電子は0なの?
希ガスの電子配置は安定しているため、他の原子と化合物を作ることはめったにありません。そのため、希ガスの価電子数は0とされます。
希ガスの化合物:XeF2、XeF4、XeF6
しかし、希ガスも化合物を作ることがあります。XeF2、XeF4、XeF6などが存在します。
なぜ希ガスでも他の原子と結合できるの?
XeF2、XeF4、XeF6などはどうして化合物として存在できるのでしょうか。Xeは希ガスの中でも原子半径が大きな原子です。そのため、最外殻の電子が離れやすくなり、他の原子と結合が可能な状態となります。
希ガスの融点・沸点
希ガスの分間力は非常に小さいため、融点・沸点は共に低いです。中でもヘリウムはあらゆる物質の中で最も低い沸点(-268.9°C)を持ちます。
ネオンサインとは?
ネオンは減圧状態で放電すると光を発光します。この光を利用したのがネオンサインです。