なぜ蛹になるの?
昆虫の成長の仕方には不完全変態と完全変態があります。不完全変態の例としては、セミやトンボのように幼虫も成虫も体の構造があまり変わらない変態です。幼虫にも成虫の面影があります。
一方、完全変態とは幼虫と成虫の間に大きな隔たりがあるので、体の全体を大改造するために蛹という段階を経ます。チョウなどは幼虫と成虫は全く別の体の構造をしています。そのため、幼虫は蛹になると、体の構造は酵素によって分解し、成虫の体を新たに構築します。
そんな神秘に溢れた「蛹」になる瞬間を見ていきましょう!
王道中の王道、チョウの蛹化です。プルプル震えるのがかわいいですね。
こちらは逆さまになって古い皮を脱いでいくスタイルです。
テントウムシも蛹化します。テントウムシの幼虫の姿を知っている人ってなかなかいないですよね。
ヘラクレスオオカブトの角は蛹化するときにニューっと伸びます。
ハチの蛹はハチそのものです。
ハエの蛹化は幼虫の皮がそのまま固くなる感じなんですね~。
蛹化するときに出てくるカイコガの触覚がとてつもなくキュートです!普段は繭の中で行われるので見ることができません。
いかがだったでしょうか。蛹化と一言でいってもだいぶ個性がありますね。おすすめはやっぱりカイコガです。