筋収縮のエネルギー
筋肉はATPがADPとリン酸に分解されるエネルギーを用いて収縮を行う。ADPはクレアチンリン酸によってリン酸が付加されATPとなる。そのため、筋肉内ではATPの量が一定に保たれている。
筋肉の収縮曲線
筋肉の収縮は単収縮と強縮に分類できる。単収縮は単一の刺激によって引き起こされる筋収縮である。潜伏期、収縮期、弛緩期の3段階に分けることができる。
一方、恐縮は連続した刺激によって引き起こされる筋収縮である。弛緩期が短くなり、収縮を持続する。強縮には不完全強縮と完全強縮の2種類があり、15回/秒の刺激であれば、不完全に収縮を持続する。30回/秒の刺激であれば、完全に筋肉は収縮を持続する。随意筋の収縮は完全強縮である。
全か無かの法則
筋肉は閾値以上の刺激を与えた時に収縮する。しかし、その収縮度合いは刺激をどれだけ強くしても一定である。これを全か無かの法則という。骨格筋には様々な閾値を持つ筋繊維が集合している。そのため、刺激を与えると、反応する筋繊維の数が増加する。その結果、筋収縮の強さは大きくなる。