メンデルの法則に当てはまらない遺伝
遺伝には様々な種類があり、メンデルの法則に当てはまる場合の方が少ない。それらの種類として、不完全優性、複対立遺伝子、致死遺伝子などがある。
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不完全優性
対立形質の遺伝子の優劣が完全でない遺伝。優性と劣性の中間雑種が生まれる。アサガオは赤色RRと白色rrを交配させると桃色Rrが生まれる。他にキンギョソウの花の色(下画像)などがある。
複対立遺伝子
対立形質の遺伝子が複数ある場合のこと。ヒトの血液型を決定するのはAとBとOの複対立遺伝子である。
致死遺伝子
ホモ接合体になった時に個体に死をもたらす遺伝子。ヒトの鎌状赤血球の遺伝子は、ヘテロ(鎌状赤血球と通常赤血球)の組み合わせでは、貧血で済むが、ホモ(血球すべてが鎌状赤血球)の場合には重度の貧血で死に至る。他にはハツカネズミの毛の色と関連した致死遺伝子がある。
下のネズミでは、Yが黄色の遺伝子、yが灰色の遺伝子であり、Yが優性である。一方で、Yはホモになると死亡する致死遺伝子でもある。