乾燥時の気孔の開閉
植物が乾燥状態に置かれると、植物を守るための仕組みが次のように働く。
- 葉でアブシシン酸が合成される。
- 孔辺細胞でK+チャネルが開き、K+が細胞外へ大量に流出される。
- その結果、孔辺細胞の浸透圧が低下し、細胞外へ水が流出する。
- 細胞の膨圧が低下し、気孔が閉じる。
動物の食害への防御応答(トマト)
植物が動物に食べられると、植物を守るための仕組みが次のように働く。
- 葉でシステミン(植物ホルモン)が合成される。
- システミンがジャスモン酸の合成を誘導する。
- ジャスモン酸は、昆虫のタンパク質分解酵素を阻害する物質の合成を促進する。
- 阻害物質は昆虫をタンパク質消化不良にさせる。
病原菌への防御応答
病原菌が侵入すると、 植物を守るための仕組みが次のように働く。
- 病原菌の成分が、細胞膜の受容体でキャッチされる。
- ファイトアレキシン(抗菌物質)の合成が誘導される。
- 病原菌の侵入が防止される。