宇宙誕生前-無の空間-
宇宙の誕生前は時間も空間も存在しない「無」の状態であったと考えられている。しかし、「無」の状態においても、エネルギーのゆらぎが存在し、ゆらぎの中で宇宙は138億年前に誕生したと考えられている。
宇宙誕生直後-ビッグバン-
宇宙誕生直後から10-34秒後までの極めて短い時間において、宇宙の急激な膨張(インフレーション)が起きたと考えられている。その結果、真空の状態が変化し、「真空のエネルギー」からお膨大なエネルギーが生じた。こによって、超高温・超高密度の火の玉の宇宙が生まれた(ビッグバン)。現在もビッグバンほどではないが、宇宙は膨張を続けている。
原子の形成-ビッグバン後~宇宙誕生から38万年後-
ビッグバン後には、温度が低下し、電子やクォーク、光子が形成された。
宇宙誕生から10-6秒後にはクォーク同士が結合し、陽子や中性子が形成された。
宇宙誕生から3分後には、さらに宇宙の温度が低下し、陽子と中性子が結合して重水素やヘリウムなどの軽い原子核が形成された。38万年後には、宇宙の温度は3000Kま低下し、電子と原子核が結合して原子が形成された。
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また、原子が形成される以前は電子が自由に動きまわっていたため、光は電子に攪乱されて真っすぐに進めなかったと考えられている。38万年経って電子が原子として落ち着くことによって、ようやく電子がまっすぐ進めるようになり、いわゆる「見る」ことが可能となった。そのため、この宇宙誕生から38万年後の時期を「宇宙の晴れ上がり」と呼ぶ。
宇宙誕生から数億年後-恒星誕生-
物質の密度が高い場所において、重力によってお互いが収縮し、最初の恒星が誕生した。恒星の内部では高温度・高密度の状態で核融合が起き、重い元素が作られていった。
宇宙誕生から4.8億年後に生まれたと考えられているUDFj-39546284(銀河)の写真がハッブル望遠鏡によって撮影されている。
宇宙誕生から90億年後-太陽系誕生-
宇宙誕生から90億年たってから太陽系が誕生したと考えられている。始めに原始太陽が生まれ、周囲の塵やガスが集まって微惑星が形成され、微惑星同士の衝突によって惑星が誕生した。