生物の系統

シアノバクテリアとネンジュモは何が違う?

シアノバクテリアとは

シアノバクテリアは藍色細菌と呼ばれている光合成を行う細菌(原核生物)の総称である。藍色細菌の英語名であるcyanobacteria(カタカナ読み:シアノバクテリア)が一般化している。藍色細菌は、藍藻とも呼ばれる。藍藻にはいくつか属があるが、全てシアノバクテリア(藍色細菌)であると言える。

  1. クロオコッカス目
  2. プレウロカプサ目
  3. ユレモ目
  4. ネンジュモ目
  5. スティゴネマ目
  6. グロエオバクター目

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/

ネンジュモとは

ネンジュモは上述の通り、藍藻の属の一つである。細胞が一列に並び、糸状体を形成している。糸状体がさらに寒天質基質で多数絡みあってコロニーを形成している。もちろん、シアノバクテリア(藍色細菌)の一種である。

http://cyclot.sakura.ne.jp/

ちなみに、ネンジュモは一部の細胞が窒素固定をするために葉緑体を失って分化する。このような窒素固定専門の細胞のことをヘテロシストと呼ぶ。下画像では中央の丸い細胞がヘテロシスト。ネンジュモでは、このような細胞分化が起こっているが、あくまで単細胞生物である。また、全てのシアノバクテリアがヘテロシストを持っているわけではない。

ヘテロシスト:糸状体シアノバクテリアが主として窒素欠乏条件で分化する細胞。糸状体に沿って数細胞~十数細胞おきに1個分化する種や糸状体先端に分化する種がある.

http://photosyn.jp/

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シアノバクテリアと藻類の違いとは?

藻類は光合成を行う生物からコケ、シダ、種子植物を除いたグループの総称である。つまり、藻類の中には、シアノバクテリアも含まれている。

ミドリムシ植物,黄色植物 (ケイ藻類を含む) ,黄褐色植物,藍藻植物,褐藻植物,緑藻植物 (車軸藻類を含む) および紅藻植物が含まれる。

https://kotobank.jp/

ちなみに、藍藻類とその他の藻類には大きな違いがある。元々は同じような生物と考えられていたが、藍藻類は原核細胞で葉緑体などの細胞小器官を持たないことが判明している。藻類には次のような種類があるが、いずれも葉緑体を持つ真核生物である。

緑藻植物:ユードリナ

http://natural-history.main.jp/

イチョウの種子のギンナンは子房ではない

イチョウとは

イチョウは裸子植物の針葉樹である。イチョウの葉は広がっているので、一見、広葉樹と勘違いしやすい。しかし、広葉樹、針葉樹の本来の定義は、被子植物か裸子植物かであるので、イチョウは針葉樹と言える。

http://msnki.hatenablog.com/

イチョウは生きている化石であり、中生代にかけて繁栄した古代からの樹木の1つである。

http://www014.upp.so-net.ne.jp/

生殖方法

イチョウは雌雄異株である。また、花粉内で作られた精子が泳いで受精する珍しい生殖様式を持つ。

受粉した花粉は、雌花の胚珠端部の花粉室に数ヶ月保持され、その間に胚珠は直径約2cm程度に肥大し、花粉内では数個の精子が作られる。9 – 10月頃、精子は放出され、花粉室から造卵器に泳いで入り、ここで受精が完了する。

https://ja.wikipedia.org/

 

ギンナンの構造

ギンナンは種皮が厚くなった構造を持っている。実に見えるところは、実は種の皮である。ギンナンには中毒性があり、最悪の場合、死に至る。食べすぎには注意しなくてはならない。

https://kotobank.jp/word/

コケ植物とシダ植物の違い

植物には3つの種類がある

植物はコケ植物、シダ植物、種子植物(被子植物と裸子植物)の3つに分類される。生物的に古い順に並べると、コケ→シダ→裸子→被子である。これら植物の分類でいつも混乱するのは、「コケとシダの違い」と「被子と裸子の違い」であろう。このページではコケとシダの違いについて説明する。

http://kyotomoyou.jp/

コケ植物とは

コケ植物の特徴は、茎、根、葉を持たないである。また、維管束も発達していない。では、コケの葉っぱのように見える部分は何かというと、それは「葉状体」と呼ばれるものである。維管束がなく、平べったく組織が広がっているだけである。

http://www.geocities.jp/

根も、「仮根」があるが、その場に定着し水を吸うための部分で、維管束などがあるわけではない。

http://www.bes.or.jp/

生殖方法は、胞子を作り、雌株・雄株が形成される。それぞれ精子と卵子を作り、受精し、胞子体がまた胞子を作る。

https://ja.wikibooks.org/wiki/

シダ植物とは

シダ植物は、根、茎、葉の区別があり維管束も持っている植物である。種子植物と異なるのは、胞子で生殖するということ(種子を作らない)であろう。シダ植物の前葉体には根がなく仮根がある。

http://www.bes.or.jp/

生殖方法は、胞子を作り、前葉体が形成される。前葉体の造精器と造卵器がそれぞれ精子と卵子を作り、受精し、また胞子体となって胞子を作る。

http://www.ne.jp/

コケ植物とシダ植物の違いまとめ

次の表のようになる。

コケ植物 シダ植物
なし(仮根あり) あり
なし(葉状体あり) あり
なし あり
維管束 なし あり
増え方 胞子体を形成して胞子を作る。胞子から配偶体が生まれ、精子、卵子を作る。 胞子体を形成して胞子を作る。胞子から前葉体が生まれ、精子と卵子を作る。

系統-動物界-

動物界

動物界は有機物を外から取り込み分解してエネルギーを得る従属栄養で、多細胞生物のグループである。rRNAの塩基配列から系統樹が作成された。胚葉がどのように分化するかによって、側生動物、二胚葉動物、三胚葉動に分類できる。

動物系統

側生動物

胚葉の分化がなく、組織や器官が発達していない。海綿動物がいる。

二胚葉動物

中胚葉が形成されない。内胚葉と外胚葉由来の細胞から構成される。刺胞動物がいる。

刺胞動物

三胚葉動物

原腸胚の時に、外胚葉、中胚葉、内胚葉が見られる。

三胚葉

三胚葉動物の系統

三胚葉動物は旧口動物新口動物の2つに分類できる。旧口動物は原口が口になり、新口動物は原口とは別の所に口ができる。

旧口動物の系統

旧口動物は冠輪動物脱皮動物の2つに分類できる。冠輪動物は脱皮しなく、多くはトロコフォア幼生の時期を持つ。冠輪動物には環形動物、軟体動物、扁形動物がいる。脱皮動物は外骨格を持って、脱皮しながら成長する。節足動物、線形動物がいる。

トロコフォア幼生

トロコフォア

多毛類や軟体動物の発生においては、原腸胚期に続く幼生がトロコフォア幼生である。群によってやや形は異なるが、基本的には楕円形などの形で、あまり細長くはならず、中央部が幅広い。その中央部を横断するように、二列の繊毛帯が体を取り巻いている。
http://www.kitasato-u.ac.jp/

新口動物の系統

脊索を形成しない棘皮動物、脊索を形成する脊索動物に分類できる。脊索動物はさらに、脊索が退化して神経管を取り込む脊椎ができる脊椎動物と、脊索を持ち続ける原索動物に分類できる。下画像は棘皮動物のウニである。

棘皮動物

http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/

下画像は原索動物であるナメクジウオである。

ナメクジウオ
http://manabi.mpec.jp/

系統-植物界-

植物の生活環

植物によって生活環が異なる。生活環とは、配偶子(n)接合し、接合子(2n)となるまでにどのような過程を経るかを表したものである。植物では、配偶子を形成して生殖を行う配偶体(n)の世代と、胞子を形成する胞子体(2n)の世代を交互に繰り返す。原始的であるほど配偶体の期間は長い。

配偶体
http://rikanet2.jst.go.jp

コケ植物、シダ植物の生活環はまとめると、下記のようになる。nの期間に細胞分裂して成長することが最大の特徴である。

植物界

陸上で光合成を行うグループ。独立栄養である。コケ植物、シダ植物、種子植物(裸子植物、被子植物)に分類できる。コケ植物とシダ植物の違いについての詳しいまとめは、「コケ植物とシダ植物の違い」を参照。

コケ植物

維管束が未発達であり、造卵器、造精器が発達している。配偶子は、卵細胞精子を形成する。発達した配偶体に胞子体が寄生する。配偶体の期間が長いのが特徴である。

シダ植物

維管束が発達しており、造卵器、造精器が発達している。配偶子は、卵細胞と精子を形成する。根・茎・葉が分化しており、胞子体は配偶体に比べて発達している。

種子植物(裸子植物)

維管束が発達しており、退化した造卵器を持つ。配偶子は卵細胞と精細胞を形成する。根・茎・葉が分化しており、配偶体は胞子体に寄生している。胚珠は裸出している。

種子植物(被子植物)

維管束が発達しており、造卵器、造精器を持たない。配偶子は卵細胞と精細胞を形成する。根・茎・葉が分化しており、配偶体は胞子体に寄生している。胚珠は子房に包まれている。

光合成色素の種類

それぞれが持つ光合成色素は次の通りである。

  • シアノバクテリア、紅藻類:クロロフィルa、フィコシアニン、フィコエリトリン
  • 渦鞭毛藻類、褐藻類、珪藻類:クロロフィルa、クロロフィルc
  • ミドリムシ類、緑藻類、コケ植物、シダ植物、種子植物:クロロフィルa、クロロフィルb

系統-菌界-

菌界

組織は発達せずに、菌糸によって構成されている糸状の生物。生物体の外で有機物を分解し、吸収する従属栄養である。生殖細胞、鞭毛や繊毛はもたない。菌界には、接合菌類、子のう菌類、担子菌類の3つがある。

接合菌類

菌糸を細胞に区切る隔壁がなく、胞子に鞭毛がない。クモノスカビ、ケカビなどがいる。

クモノスカビ

子のう菌類

菌糸を細胞に区切る隔壁があり、子のうを形成し、子のう胞子をつくる。アオカビ、アカパンカビ、酵母菌などがいる。

隔壁
しのう

担子菌類

菌糸を細胞に区切る隔壁があり、担子器を形成し、担子胞子をつくる。マツタケ、シイタケ、サルノコシカケなどがいる。

系統-モネラ界、原生生物界-

モネラ界

原核生物のグループ。細菌古細菌が含まれる。核やミトコンドリア、葉緑体などの細胞小器官は無い。

腸内細菌

原生生物界

真核生物のうち、単細胞生物や、、単純な構造の多細胞生物のグループ。緑藻類のシャジクモのなかまから陸上植物が進化し、エリベンモウチュウ類が動物が進化した。

原生生物のグループ

ミドリムシ
ミドリムシ類:ミドリムシ
ミドリムシhttp://homepage2.nifty.com/nyanpu-/algae1-4.htm

夜光虫
渦鞭毛藻類:ヤコウチュウ、ツノモ
ヤコウチュウhttp://homepage2.nifty.com/nyanpu-/algae1-3.htm

ゾウリムシ
繊毛虫類:ゾウリムシ、ツリガネムシ
ゾウリムシhttp://www.juen.ac.jp/soogoo/seminar/iokawa/sem_web/CD02/ZOURI/zouri01.html

マコンブ
褐藻類:ヒジキ、マコンブ
マコンブhttp://zukan.kids.yahoo.co.jp/plant/main_season/etc/0011.html

ホシガタケイソウ
ケイ藻類:ホシガタケイソウ
ホシガタケイソウhttp://homepage2.nifty.com/nyanpu-/algae1-2-13.html

ミズカビ
卵菌類:ミズカビ、ツユカビ
ミズカビhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%BA%E3%82%AB%E3%83%93

アオクサノリ
紅藻類:アサクサノリ、テングサ
アサクサノリhttp://www.sancyo.com/index.php?main_page=product_info&products_id=88

アオミドロ
緑藻類:アオミドロ、シャジクモ
アオミドロhttp://homepage2.nifty.com/nyanpu-/algae3-1.htm

ムラサキホコリ
粘菌類:ムラサキホコリ
ムウラサキホコリhttp://ukigumoclub.com/indexf_my2009_2/index_my2009_2.html

タマホコリカビ
細胞性粘菌類:キイロタマホコリカビ
キイロタマホコリカビhttp://blog.livedoor.jp/xcrex/tag/%E3%82%AD%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%83%9B%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%93


根足虫類:アメーバ

カラエリヒゲムシ
襟鞭毛虫類:カラエリヒゲムシ
カラエリヒゲムシhttp://natural-history.main.jp/Tree_of_life/Eukaryote/Opisthokonta/Salpingoeca/Salpingoeca.html